2010年08月07日

フランス危機一髪! '07 <第七章>

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 第七章   Paris散策と、Louvre(ルーブル美術館)デビュー! 

 

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10月30日の朝、銘子はホテルの部屋でゆっくり目覚めた。

それでも午前8時過ぎだ。

旅行中に目覚ましをかけなくても昼まで寝過ごすことはない。

 

身支度を整えてホテル近くの地下鉄Vavin(ヴァヴァン)駅前

にある老舗カフェに向かった。

 

一度だけでいいから豪華な朝ご飯というのを経験したかったのだ。

1927年の創業以来、コクトー、ダリ、ピカソ、サルトルが

出入りしていたという歴史的なカフェ、

La Coupole(ラ・クーポール)。

 

パリっと糊のきいたテーブルクロスのテーブルに通される。

メニューを見てぶっ飛んだ。え?朝ごはんに14ユーロ?

(当時のレートは1ユーロ=165円くらい)

 

でももう座ったことだし、ま、一度くらいはいいっか!

と銘子は注文した。

 

 

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フレッシュジュースにパンが4種類。

中央の柱のそばに大きなパンのカゴがあり、

そこからパンを取って出してくれる。

バターはISIGNY(イズニー)だ!

ジャムもプラのパッケージではなくビン入り。

 

いや〜ん。食べ放題よっ!

…しかし、どう頑張っても銘子にはパンを二個、

コーヒーを二杯までが精一杯なのであった。

 

ふと見ると、フロア担当のおばさんが客が

席を立ったテーブルを整えている。

カゴに残ったパンはさっきの大きなパンカゴに

ポイポイ投げ入れる。

 

え?またそのパンを次の客に出すの?

ま、手を付けてはいないだろうけど…

昨日のパンじゃないだろうな?

銘子は少し興ざめした。

 

この日はパリ市内を散歩しながら母親に頼まれた手芸用品を

買いに回るのだ。

天気は上々。空がきれいだ。そこらの風景が美しい。

 

 

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まずはSèvres-Babyloneまで歩いてLe Bon Marché

(パリ最古のデパート・1870年創業)でトイレ休憩。

ついでにここのモード館で少しチェックを入れる。

 

次にLes Halles(レ・アル)駅までプラプラ歩き、

St-Eustache教会近くのla droguerie(ドログリーという

日本にも展開している手芸店)を覗くが収穫はなし。

仕方なく、St-Eustache教会前の広場のオブジェ

(森永か明治のチョコレート菓子ぷっちょのCMで見たという

人もいるかも)を撮影。

たまに目の玉を落書きする輩がいるそうだ。

 

 

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銘子は次の目的地であるSt Lazare(サン・ラザール)駅に行くが、

大型手芸店Mode&Travauxでも収穫はなかった。

意地になった銘子はそこからCadet駅まで歩き

小さな手芸店でやっと頼まれていた

バッグの持ち手買うことが出来た。

 

 

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そろそろ痛くなって来た足を引きずりながら

またLe Bon Marchéまで戻って食品館で買い物をし、

ホテルに戻るといい加減おなかが空いてきた!

昼食を摂っていなかった銘子は少し早めの夕食を求めて

ホテル近くのOdessa Cafeに向かった。

 

注文して料理が来るのを待つ間、今日の散歩の途中で

買い求めたカードに姪っ子への便りを書いていると…

来た来た!美味しそうな鶏さんがっ!

 

 

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思わずがっつき始める銘子。

しかし、写真を撮るのを忘れた!と気がついて

あわてて撮影するのだった。

(写真の肉が欠けている…)

 

すると斜め前の席のインド系の若いおにいさんが

何か云っている。

 

「え?」

「冷めるよ!」

「え?」

「早く食べないと冷めてしまうよ!」

「あ、ありがとう」

 

銘子は撮影を止めて食べ始めた。

カリッと焼けた皮にジューシーな肉。

カリカリポテトも美味しい。

あっという間に平らげてしまった。

気がつくとおにいさんはいつの間にかいなくなっていた。

 

食後の散歩がてらに近所の大型スーパー

Monoprix(モノプリ)をフラフラして

寝酒のビール2缶を買って帰る。

 

シャワーを浴びてビールを飲みながら

テレビを見ていたはずの銘子だが、

たくさん歩いたからか

あっという間に眠りに落ちてしまった。

 

10月31日。7時起床。

 

ホテル近くのEdgar-Quinet駅前の朝市を

冷やかした後、近所のパン屋さんの

イートインで安い朝食を摂る。

クロワッサン、プチデニッシュ、カフェオレで

4.3ユーロだった。

昨日とえらい違い!

やっぱり朝食はこのくらいの値段でないと!

銘子は確信するのであった。

 

 

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たぶん常連客だろう相手にだけ、

焼きたてのクロワッサンを勧めている。

「いいなぁ…」 銘子のはもちろん冷たい。

ま、コーヒーが温かいからいいっか。

 

午前中はGaleries Lafayette(デパート)で

買い物をする予定である。

姪っ子たちへのパリ土産は洋服と決めている。

ここではすでにクリスマスの飾り付けが始まっていた。

 

 

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これに点灯されているのを見たければ、

クリスマスの時期にここに来ないと無理だなあ…

数日後にはパリを発つ銘子はため息をつくしかない。

店内のクーポール(丸天井)に向かってそびえるツリー。

 

銘子は周りの視線も気にせず、床に這いつくばるようにして

写真を撮り続けるのだった。

 

 

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やがて銘子は買い物を済ませて

荷物を置きに一旦ホテルに戻った。

いつも缶ビールを買う、持ち帰り中華屋さんの

イートインスペースで、昼食を摂ることにした。

ふと、ウィンドウのチャーハンに釘付けとなった。

ああ、米が食いたい。

 

吉本の往年の漫才コンビ、

こずえ&みどりのみどり姐さんに

そっくりのおばちゃんが

「このくらい?」 と盛ってくれたチャーハンに

「うう…もう少し多めに」と云いながら、

ついでに大好きなベトナム風揚げ春巻きも注文する。

あ、その野菜炒めも!

 

システムは簡単だ。

ショーケースに並ぶ総菜を適当に選んでチン!

してもらうのだ。

もちろん飲み物は1664(セーズ)!

 

 

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あまりの大盛りにチャーハンが崩れてきた。

銘子好みの、ふうふうしないと食べられない程まで温めてくれた。

そして、それでも、やはり、上あごを火傷する銘子なのであった。

学習能力がないのか、熱いものでも、滅多にふうふうしない。

ただの馬鹿なのか。

 

隣のテーブルにいた4人の家族連れの子供が

興味津々でこちらを伺っている。

先の尖っていない中華風の箸を使って

米粒を食べている東洋人の女が珍しいらしい。

 

やはり食べにくい…

一瞬スプーンを使おうかと思ったが、子供の視線に

気付いた銘子は最後まで箸で食べることを決めた。

何でこんなとこで意地になるねん。

 

最後の一粒を食べきるところまで家族連れは…

いてはくれなかった。

ショーケースの向こうにみどり姐さん。テーブルに銘子。

二人きりになってしまった。

気詰まりなので姐さんに話しかける。

 

「マダム!おいしいですぅ!」

「あ、そう?ありがとう」

「ここ、5日程米を食べてなかったし…

 ほんと〜においしいです!」

「日本人や中国人はよくそう云うわ」

 

みどり姐さんは少しベトナム訛りの

コロコロと転がるようなフランス語なので

聞き取り辛いが、何とかそれからしばらく会話が成立した。

 

大満足で店を出て、銘子は

エッフェル塔と凱旋門に会いに行った。

 

前日に傷めた足の指が痛い。

子供の頃の怪我が元で、銘子の左足の薬指はいつも

中指に踏まれ続けている。

 

普段はどうってことはないのだが、

長く歩くと悲惨なことになる。

あ〜あ、テーピングしておくんだった。と思っても後の祭。

足を引きずるようにして銘子は

地下鉄の階段を下った。

 

エッフェル塔の足下にこの塔を建てたエッフェルさんの

銅像があるのを見たことがあるだろうか?

 

 

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いつも塔ばかりを見ていて今回初めて気がついたのだった。

ひっそりとエッフェルさんの銅像は見つめている。

自分が作った塔に上ろうと

アホみたいに長い行列を作っている人々を。

 

 

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日が傾いてきた。

急いで凱旋門に向かい、夜の撮影のポイントを探す。

さあ、日没までにモンパルナスタワーの展望台に行かなくちゃ!

 

 

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まず、エレベータで56階へ。料金は9.5ユーロ。

 

ホールを一周したらありました。テラスへの入り口が。

 

 

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ここから外に出てダイレクトに景色を楽しむのだ。

しかし、おのずとダイレクトに風を受ける。

晩秋のパリの59階の屋上って(パリでなくても)…寒い。

 

まずはミニ三脚を手すりに乗せてベストポイントにスタンバイ。

 

 

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午後4時半過ぎの景色。

そこからぴたりとも動かずに数分ごとに写真を撮り続けること

2時間。エッフェル塔のてっぺんのサーチライトが回りだす。

 

「1、2、3、4、…」

 

ゆっくり23数えると一周するので、

シャッタースピードを考慮に入れてシャッターを押す。

 

 

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さすがに2時間もいると歯が勝手にガチガチいうほど冷えてきた。

限界だ。手の指もかじかんでジンジンしてきた。

 

身体を温めるべく、タワーを降りてすぐに、

銘子は前日に行ったOdessa Cafeで

オニオングラタンスープを注文。

グラスワインももちろん一緒に。

 

 

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10ユーロでしっかり温まって、銘子はまたカメラを片手に

エッフェル塔と凱旋門へと

写真を撮りに行くのであった。

…が、しかし、モンパルナスタワーでの撮影で

ほとんどの電池を使ってしまい、あっけなく撮影は終了。

 

またもや缶ビールを買ってホテルに戻るのであった。

 

さ、11月1日は朝からLouvre(ルーブル美術館)だっ!

 

入場券は9ユーロ。入ってすぐに売店で朝食を調達。

サンドイッチと水を購入。

これはちょっと高めの7.4ユーロだった。

 

 

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半地階のロビーの床にはピラミッドの先端が刺さっている。

 

 

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つまり、ルーブルの中庭にあるオブジェのガラスのピラミッドが

反対側の地下にも伸びているような形になっているのだ。

 

 

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このガラスのピラミッドを囲むように

リシュリュウ翼、シュリー翼、ドゥノン翼と三方の建物がある。

ささと朝食を済ませて、まずリシュリュウ翼から入場した。

 

さあ、Louvreデビューだよっ!

 

 

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    第八章  ルーブルのトイレ事情と最後の晩餐 

 

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お楽しみにっ!

 

 

posted by 小池 紫 at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行記
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